☆彡   二河白道について  真宗高田派 龍教様より頂きましたご説明を掲示いたします

真宗高田派 龍教様より頂きましたご説明を掲示いたします

  私自身 この文章をいただきましてから色々とありましてなかなか読み込みに

時間がかかりましたが読解したものだけを掲載すると決めているので即時わざわざとり上げる事は致しませんが今回のコメントは記事にしたほうが良い内容と判断しましたのでとりあげます。

 どうか今一度読まれてご感想などいただけましたらと思います。

 

 

親鸞聖人『顕浄土真実信文類 三本』いはく
 「{前略}眞知、二河譬喩中、言白道四五寸者、白道者、白之言對黒也。白者即是選擇摂取之白業、往相廻向之浄業也。黒者即是無明煩悩之黒業、二乘人天之雑善也。道之言對路。道者則是本願一實之直道、大般涅槃無上之大道也。路者則是二乘三乘萬善諸行之小路也。言四五寸者、喩衆生四大五陰也。{已上抄出す}」

以下、拙書拙釈になります。

眞知、二河譬喩中、言白道四五寸者、白道者、白之言對黒也。
 まことに知りぬ、 二河譬喩の中 「白道四五寸」と言う者(は)
 白道者(は)黒に對する白を言ふことなり
  まことに知ることができた、 二河譬喩の中 「白道四五寸」とは、
  白道は 黒に対して白と言われたものである。

白者即是選擇摂取之白業、往相廻向之浄業也。黒者即是無明煩悩之黒業、二乘人天之雑善也。
 白者(は)これすなはち選擇{せんじゃく せんちゃく}
 摂取{せちす(せっしゅ) せす(せしゅ)}の白業、往相廻向の浄業なり。
 黒者(は)これすなはち無明{むみょう むめい}煩悩の黒業、二乘・人天の雑善なり。
  白とは選択摂取の御業(みわざ おむわざ)であり、
  往相廻向の清らかなる廻向(他力回向 他力)である。
  黒とは無明煩悩(煩悩具足(凡智)の言換)の所業であり、
  一乗ならざる人・天などの雑善(雑行)である。

道之言對路。道者則是本願一實之直道、大般涅槃無上之大道也。
路者則是二乘三乘萬善諸行之小路也。言四五寸者、喩衆生四大五陰也。
 道は路に對して之(これ)を言はむ。道者(は)これすなはち本願一實の直道、大般涅槃無上の大道なり。
 路者(は)これすなはち二乘・三乘・萬善諸行(諸善万行)の小路{しょうじ(音) こみち(訓)}なり。
 四五寸と言ふ者(は)衆生の四大五陰の喩へなり。
  道は路に対して言われたものであり、道は本願の直道、大涅槃無上の大道である。
  路は二乘(二心 「ふたごころ」とも)・三乘(三心 「自力の三心」とも)諸善万行の行者各々がつくる
  「みち(路)」である。四五寸とは衆生の四大五陰(衆生各々が物ごとを行ういわれ
  「行者各々のおむはからひなり」「義といふははからふ言葉なり」(『お手紙』)などが挙げられよう)の喩えである。

  已上、現代文を記し終わる
 已上、古文記し畢んぬ
已上、原文畢之

ここで親鸞聖人の説かれているいわれでは、「白」は「選擇摂取の白業」で「黒」の対、「道」は「本願の直道、大涅槃無上の大道」で「路」の対 と言われています。

「選擇摂取の白業」も「本願の直道、大涅槃無上の大道」も「弥陀廻向のいわれ(南無阿弥陀仏のいわれ)」にあたりますから淳心房さんの「「白道」は「他力の意味」」のいわれは正しいです。

善導大師證ヲコヒ 定散二心ヲヒルカヘシ
 貧瞋二河ノ譬喩ヲトキ 弘願ノ信心守護セシム

(善導禅師は南無阿弥陀仏のいわれを伝えようと 二乘・三乘・萬善諸行(小路)を(行うことを)衆生にやめさせて
 二河譬喩をしめして 南無阿弥陀仏を護られました)

なもあみだ、なもあみだ
 龍教