知識帰命 その2

知識帰命で有名な団体は高森親鸞会ですが、第2の知識帰命集団は出ないのでしょうか?ここは大変不安になるところです。例えばカルト新興宗教親鸞会等を脱会したことにより、他の浄土真宗の団体へ行って今度こそ正しい教えを聞きたいと思う事自体は悪いとは思いません。

ですが、やはり気を付けて聞いていくべきだと思います。気を付けると言われても何処を?と思われるかもしれません。

今回はその特徴の1つを紹介します。

まず、自分たちは希少価値(絶滅危惧種)などの選民的な意識を持ってしまう、この類は危険な発想だと思います。カルトと呼ばれるものに発展します。

またその中心にいる教化者を絶対視していく危険があります。故にその中心の教化者に認められる事をもって自身の正しさを証明された気になるのです。

ならば、批判する人は間違いであるという前提に話を展開する事になります。批判する人は間違っているのだから教えてあげねばならない人と考え、上に立ち教化する側の目線になります。批判内容が理解できない場合は殻に籠り、ただ間違いだから間違いなのだと言うようになります。

せめて自身の信念だけは守り通したい、せっかく認めてもらった信心にけちをつけられたくないと思うのです。では、信心を認めた教化者のほうはどうでしょう。教化して喜んでくれたら嬉しいはずです。実際、教化者の方も自信にも支えにもなっていると言っています。

この流れの何が問題なのか?危険な集まりというのは、いきなり高森親鸞会のような体勢になるのではありません。知らず知らず教化者も聞いている立場の人も持ち上げ持ち上げられて集団的圧力を強めていきます。

この事について、面白い考察がネット上に披露してありました。人間のDNAに太古の昔から組み込まれたもの、それが猿のDNAだというのです。

サルの群れの階級(科学を分かりやすく解説から引用)

えさをとる様子から、ニホンザルの群れにはボスザル、成長したおすザル、若いおすザルなどの階級が決まっていることがわかります。

また、見張りザルのような役目をもったものもいます。
ボスザルは、この決まりを仲間にまもらせるようにしています。

もし、この決まりを乱そうとするものがあると攻撃して懲らしめるのです。

また、群れに危険が迫ったようなとき、まず、めすザルや子ザルを逃がし、群れが無事に逃げのびてから最後にボスザルが逃げていきます。

ボスは、威張っているばかりでなく、いざというときには群れをまもろうとするのです。(引用 終わり)

私はこれを読んだ時に猿のボスの方が人間よりもはるかに立派であると思いました。小賢しい知恵のついた人間は、ボスからして保身に走り、都合が悪い時は朝令暮改は平気でやります。実際、前の法話と今の法話は根幹が全く違うにも関わらず、前から言っていたかのような話術で切り抜ける。大したものです。

では、どうしたら騙されない、嵌らないように出来るのでしょうか?それは徹底して、本物を見る事です。どれが本物か最初から分かるはずがありません。徹底して見るというのは言う程容易くありません。猿ではないから、あの人が、この人が、また妬み 嫉み等 ややこしい感情とも戦わねばなりません。ですが救われた(信知)時、ああ沢山のご縁を下さいました、善知識であられました、と振り返り合掌する。

 

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