○私は悪くないと言っている心が因果の道理を撥無する心であり、闡提の機なのです。聞けば聞くほど闡提の機に泣かされる事になりますが、このまま聞いていれば何とかなるだろうと思う心は、信心を先延ばしの未来にしようとする心であり、念仏したら救われると思う心と同じです。(ルパンという犠牲者の主張)
○六道輪廻して、人間界に生まれながらすくわれなかった過去世を覚えていないのですか。肉体は来世に持っていけないから無理でしたね。
化城で安楽椅子に座っていても、宿善は厚くなりませんよ。
「三恒河沙の諸仏の出世のみもとにありしとき
大菩提心おこせども自力かなわで流転せり」(中学生という犠牲者の主張)
断章した因果の道理という霊感商法に嵌った事が分かります。
- いま報土得生の機にあたへまします仏智の一念は、すなはち仏因なり。かの仏因にひかれてうるところの定聚の位、滅度に至るといふは、すなはち仏果なり。この仏因仏果においては、他力より成ずれば、さらに凡夫のちからにてみだすべきにあらず、また撥無すべきにあらず。しかれば、なにによりてか「因果撥無の機あるべし」といふことをいはんや。もつともこの名言、他力の宗旨をもつぱらにせらるる当流にそむけり。かつてうかがひしらざるゆゑか。はやく停止すべし。(改邪鈔 P.939) wikiArc